1. Route53ゾーンの作成 (<利用しているドメイン名>)

作業の目的 [why]

Route53ゾーン"<利用しているドメイン名>"を作成します。

完了条件/事前条件 [設計者用情報]

完了条件 [after]

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1
作成したRoute53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在する。

事前条件 [before]

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

事前条件1
Route53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在していない。
事前条件2
Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。

作業対象 [what]

  • Route53サービス

標準時間(合計)

8分

パラメータ設定

パラメータ設定の標準時間:2分

作業に必要なモノ・情報 [resource]

作業開始には、以下が全て揃っていることが必要です。

リソース1: Route53ゾーン名

  • 作成するRoute53ゾーンの名称です。
  • 今回は"<利用しているドメイン名>"とします。

リソース2: Route53ゾーン識別子

  • 作成するRoute53ゾーンの識別子です。
  • 今回は"<利用しているドメイン名>-<UNIX秒>"とします。

リソース3: Route53ゾーン詳細

  • 作成するRoute53ゾーンの説明です。
  • 今回は"<利用しているドメイン名> zone"とします。

リソース4: Route53デリゲーションセット識別子

  • 作成するRoute53デリゲーションセットの識別子です。
  • 今回は"dgset-handson-cli"とします。

パラメータの指定

作業に必要なパラメータを変数に格納をします。

0.1. Route53ゾーン名の指定

Route53ゾーン名を指定します。

変数の設定:

R53_ZONE_NAME='<利用しているドメイン名>'

0.2. Route53ゾーン識別子の指定

Route53ゾーン表示名を指定します。

変数の設定:

R53_ZONE_CALLER="${R53_ZONE_NAME}-$(date +%s)" \
  && echo ${R53_ZONE_CALLER}

結果(例):

<利用しているドメイン名>-9999999999

0.3. Route53ゾーンに対するコメントの指定

Route53ゾーンに対するコメントを指定します。

変数の設定:

R53_ZONE_COMMENT="${R53_ZONE_NAME} zone" \
  && echo ${R53_ZONE_COMMENT}
<利用しているドメイン名> zone

0.4. Route53デリゲーションセット識別子の指定

Route53デリゲーションセット識別子を指定します。

変数の設定:

R53_DELEGATION_SET_CALLER='dgset-handson-cli'

パラメータの保存

設定されている変数の保存先となるファイル名を指定します。

変数の設定:

DIR_PARAMETER="${HOME}/tmp/parameter-handson-cli"
FILE_PARAMETER="${DIR_PARAMETER}/$(date +%Y-%m-%d)-route53-hosted_zone-create-expand-reusabledelegationset.env" \
  && echo ${FILE_PARAMETER}

結果(例):

${HOME}/tmp/parameter-handson-cli/2019-04-30-route53-hosted_zone-create-expand-reusabledelegationset.env

各変数に正しいパラメータ値が格納されていることを確認しながら保存します。

変数の確認:

cat << EOF > ${FILE_PARAMETER}

  # 0.1. R53_ZONE_NAME:"<利用しているドメイン名>"
         R53_ZONE_NAME="${R53_ZONE_NAME}"
  # 0.2. R53_ZONE_CALLER:"<利用しているドメイン名>-9999999999"
         R53_ZONE_CALLER="${R53_ZONE_CALLER}"
  # 0.3. R53_ZONE_COMMENT:"<利用しているドメイン名> zone"
         R53_ZONE_COMMENT="${R53_ZONE_COMMENT}"
  # 0.4. R53_DELEGATION_SET_CALLER:"dgset-handson-cli"
         R53_DELEGATION_SET_CALLER="${R53_DELEGATION_SET_CALLER}"

EOF

cat ${FILE_PARAMETER}

下段の変数が入っていない、もしくは上段と同等の値が入っていない場合は、それぞれの手順番号に戻って変数の設定を行います。

タスクの実施

タスク標準時間:6分

1. 前処理

1.1. 処理対象の状態確認

主処理の実施は、以下の状態であることを前提とします。

前提と異なることが判明した場合、直ちに処理を中止します。

事前条件1: Route53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在していない。

「Route53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在していない。」ことを確認します。

コマンド:

aws route53 list-hosted-zones \
  --query "HostedZones[?Name == \`${R53_ZONE_NAME}.\` \
    && Config.PrivateZone == \`false\`].Name" \
  --output text

結果(例):

<利用しているドメイン名>.

事前条件2: Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。

「Route53デリゲーションセット"dgset-handson-cli"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws route53 list-reusable-delegation-sets \
  --query "DelegationSets[?CallerReference == \`${R53_DELEGATION_SET_CALLER}\`].CallerReference" \
  --output text

結果(例):

dgset-handson-cli

1.2. 主処理に必要な情報の取得

デリゲーションセットIDの取得

コマンド:

R53_DELEGATION_SET_ID=$( \
  aws route53 list-reusable-delegation-sets \
    --query "DelegationSets[?CallerReference == \`${R53_DELEGATION_SET_CALLER}\`].Id" \
    --output text \
  | sed 's|/delegationset/||' \
) \
  && echo ${R53_DELEGATION_SET_ID}

結果(例):

XXXXXXXXXXXXXX

2. 主処理

ROUTE53ゾーンの作成

変数の確認:

cat << ETX

  # R53_ZONE_NAME:"<利用しているドメイン名>"
    R53_ZONE_NAME="${R53_ZONE_NAME}"
  # R53_ZONE_CALLER:"<利用しているドメイン名>-9999999999"
    R53_ZONE_CALLER="${R53_ZONE_CALLER}"
  # R53_ZONE_COMMENT:"<利用しているドメイン名> zone"
    R53_ZONE_COMMENT="${R53_ZONE_COMMENT}"
  # R53_DELEGATION_SET_ID:"XXXXXXXXXXXXXX"
    R53_DELEGATION_SET_ID="${R53_DELEGATION_SET_ID}"

ETX

コマンド:

aws route53 create-hosted-zone \
  --name ${R53_ZONE_NAME} \
  --caller-reference ${R53_ZONE_CALLER} \
  --hosted-zone-config Comment="${R53_ZONE_COMMENT}" \
  --delegation-set-id ${R53_DELEGATION_SET_ID}

結果(例):

{
  "HostedZone": {
    "ResourceRecordSetCount": 2,
    "CallerReference": "<利用しているドメイン名>-9999999999",
    "Config": {
        "Comment": "<利用しているドメイン名> zone",
        "PrivateZone": false
    },
    "Id": "/hostedzone/xxxxxxxxxxxxx",
    "Name": "<利用しているドメイン名>."
  },
  "DelegationSet": {
    "NameServers": [
        "ns-xxx.awsdns-xx.co.uk",
        "ns-xxx.awsdns-xx.net",
        "ns-xxx.awsdns-xx.com",
        "ns-xxx.awsdns-xx.org"
    ]
  },
  "Location": "https://route53.amazonaws.com/2013-04-01/hostedzone/xxxxxxxxxxxxx",
  "ChangeInfo": {
    "Status": "PENDING",
    "SubmittedAt": "2019-04-30T01:23:45.678Z",
    "Id": "/change/xxxxxxxxxxxxx"
  }
}

3. 後処理

完了条件の確認

主処理は、以下を満たしたときに成功したものとします。

完了条件1: 作成したRoute53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在する。

「作成したRoute53ゾーン"<利用しているドメイン名>"が存在する。」ことを確認します。

コマンド:

aws route53 list-hosted-zones \
  --query "HostedZones[?Name == \`${R53_ZONE_NAME}.\` \
    && Config.PrivateZone == \`false\`].Name" \
  --output text

結果(例):

<利用しているドメイン名>.

完了条件2: 作成したRoute53ゾーン"<利用しているドメイン名>"のNSレコードをdigコマンドで確認できる。

「作成したRoute53ゾーン"<利用しているドメイン名>"のNSレコードをdigコマンドで確認できる。」ことを確認します。

コマンド:

dig ns ${R53_ZONE_NAME} \
| grep ${R53_ZONE_NAME}

結果(例):

;<利用しているドメイン名> .                  IN      NS
<利用しているドメイン名> .           152631  IN      NS      ns-xxxx.awsdns-xx.org.
<利用しているドメイン名> .           152631  IN      NS      ns-xxxx.awsdns-xx.co.uk.
<利用しているドメイン名> .           152631  IN      NS      ns-xx.awsdns-xx.com.
<利用しているドメイン名> .           152631  IN      NS      ns-xxx.awsdns-xx.net.

完了